目先の「感傷」を横に置く

  • 進めたいことや成し遂げたいことがあるのに…
  • 優しすぎて前に進めない、もどかしさを痛感している方へ
  • すぐに感傷に振り回されてしまう繊細な方へ
  • とりあえず生きていればいいとばかり考えられない方へ
  • いい加減に考えられない生真面目な方へ
  • 自分さえ良ければいい、なんて心底から思えない方へ
  • 佇むのも大事とは実感しているが、そうとばかりしていられないという方へ

 

目先の「感傷」を横に置く

 

「感傷」とは、「物事に感じて心をいためること」や「物事に感じやすく、すぐ悲しんだり同情したりする心の傾向。また、その気持ち」と説明されています。(※1)

つまり、喜怒哀楽ある感情のうち悲哀を表していたり、センチメンタルなども類似した意味合いです。

こう書くと「進みたい先があるのに、それは強い思いなのにセンチに振り回されている場合じゃない!」と目を背けたくなるかもしれません。

ですが、目を背けようとしても、心の奥でチクチクと追いかけてくる…胸が痛い。

もし、こういった感覚を味わっているなら、それは人間らしさでもあるので捨てなくてもいいですし、本心の本心では捨てられるものではないでしょう。

ただ、そのままだと手や足が重く動かなくなったり、手や足を動かさないと思考も鈍って働かなくなってくる体感から「捨てないと…」的に思ってしまうのではないでしょうか。

確かにそういう時はそのままだと、それこそ感傷にはまってなかなか抜けられなくなってしまうかもしれません。

でも、捨てようとすると追いかけてくる…

無理に塞ぐと、余計に心がどんよりするかのような不快感が伴う…

それはそれだけ…深く想っている慈愛のようなものから出てくる感傷なのではないでしょうか。

あなたの深い優しさや愛情からなのではないでしょうか。

そんな時は捨てなくてもいいので、一時的にでも感傷を横に置くということを意識し続けてみてください。

横に置くだけで、捨てるわけでも無視するわけでもありません。

今すぐ対処しないとならない緊急なことでもなければ、今すぐどうこう出来ることでもないのなら、後で冷静に対応するためにも横に置く…です。

この感覚は慣れていないとすぐには難しいかもしれませんが、横に置いて眺める感覚を意識することを繰り返してみる継続で客観視できるようになることを目指します。

どうしても脳内だけでは難しい場合は、とにかく自分だけのノートにでも思いつくまま書き出してみてください。

書き出すことで、それは消えずに残ります。残りますので消えない。

消えないまま横に置いておくことで、少しは安心のような感覚を感じないでしょうか?

これはセルフ傾聴の役割もあります。

 

今の自分がやるべきことをやる。

このことは大事ですし、パフォーマンスを下げないことも大事ですよね。だからといって人間はマシーンではないので、機械のように何でも効率的にとはいきません。

だからこそ、書き出すなりして心を整えながら進んでいくしかありません。進んでいくことは、必ずしも冷たいこととは限らず、自分で自分を認めたり、愛し続けられるようにしておくためでもあります。

自分で自分の機嫌を取れる状態を崩さないためでもあり、このことは周囲のためにも大事なことですね。

第一、感傷を捨てると人間らしさを失いかねないのではないでしょうか?

そもそも、そんな都合よく捨てられるものでもありませんし、だからと言って前に進むためのタスクがあったりする際、生産する時間からノイズを省くことは質の良い進捗のためには必要です。

まごついていたくないという思いもありながら、胸は切なく痛いかもしれません。

そこで目標を達成しないとと自分に圧をかけるより、まずはパソコンを立ち上げるなどベイビーステップを踏むことから始めてください。

圧をかけるほどに、どこかで無理が出て軋んでしまわないように…。

軋みのまま歩けば、それは違う痛みを招いてしまうかもしれません。

目先の「感傷」は横に置いても、「感性」を軸にしたまま進むと書くと難しく感じるでしょうか。

「感性」とは、「物事を心に深く感じ取る働き。感受性」(※1)のことです。

目先の「感傷」は横に置いても「感性」を軸にしたまま進むとは鈍感になれということでもなく、感情や理を無視しろということとも違います。

感傷は捨てなくて良いが、そのためのバネにしたり原動力に置き換えることで、何かの価値に昇華される可能性が出てきます。

あなたの心は、あなたのものであって、あなたを進ませてくれない状況のために犠牲にすることはありません。

同時に、自分は一番、何のために生きてるのか、何のために生きたいのか、正直に自分に問いかけ続けて行動に反映できる自分でいたいですね。

優しく暖かく、柔らかくしなやかに…

真っ直ぐに、ごまかさずに…

 

(※1)出典『デジタル大辞林』

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