するべきとき

タイミングの渦中なら

今がするべきときと、心底、感じたなら、一歩を踏み出すタイミングに他ならないでしょう。

これは他人から言われてどうこうというよりも、自分自身の中で深く見つめ切ってから、「今がするべきとき」と感じられるかどうかによります。

ところが「今がするべきとき」と感じられても、必ずしも、その通りに出来るわけではありません。

それは何かを学ぶことであったり、何かを創り出す継続した取り組みであったり、人によって違うでしょうが、今までの過ごし方の習慣を見直したり変えたり費用や時間を投資するものである場合ほど、目先の事情や状況が気になってしまうからです。

そこでもし「用意が整ってから。時間が創れてから」となると、自分の中でのタイミングを外していき、そのことは随分と後になってから実感することかもしれません。

そうして年齢を重ねて何年か周期して、またその時がやってきても、自ずと残り時間は限られてくるというだけでなく、「あの時、やっておけば、その合間を置いた何年間かも違っていたはず」と感じることがあります。

もし、そのために先立つものが足りなかったとしても、他に支障が出ない範囲で用意する具体的な行動も含めて優先しておくべきことではなかっただろうか、と。

それはいずれも事情や状況を踏まえつつの自己判断であり、自己責任であり、自らの人生に与える影響を自らが選んだというものです。

私もそうして機を逃したものがあり、それが月日や年数を経て自分の中で消せるものではないと実感した時に、このようなことを思うときがあります。

その逆に「しなくて良かった」または「途中で止めて良かった」というものもあり、それは自分の命でもある時間を、どのように使うかということに直結します。

ただ、自分の中で消せるものではなく、大げさな言い方に思われるかもしれませんが、死ぬまでにこれだけはやっておきたいことで、自分にとって垣根が高いわけでもなく出来る、出来そうなことならばしておいたほうが良いと思うところです。

タイミングがまたやって来るならまだ良いのですが、いつもいつも、またやって来るとも限りません。

それは時間や費用がある・ないというだけでなく、その取り組みから感じ取れる自分の感性だって、いつも一定というわけではないからです。

そうかと思えば機を熟して、以前の時よりずっと最適な形で深みも広さも伴い、新たなタイミングがやってくることもありますので、物事は今、観えている・感じられていることだけで一概に言えないのだなーと感じるものです。

 

時間

人生において大切なこととは、何でしょうか?

人生において何がもっとも大切か、というのは人によって異なるものですね。

その大切な何かを成し遂げるために時間の使い方を変化させていく。

変化させるためには時間というものの捉え方、意識から具体的に変えていく。

目先のことだからと軽視するわけではなく、それはそれでちゃんとしておいたほうが良いのは言うまでもありません。

第一、目先のことを軽視したり、おざなりにするのは気持ち悪いですし、足元をおろそかにして、それ以上のことが出来ることにはならないでしょう。

7つの習慣』で紹介されている『時間管理のマトリクス』では最優先事項を優先するとして「第二領域」を最重要としており、私もその通りだと思い、おそらく、この概念が日本で紹介された頃から、ずっと意識してきていることです。

とはいえ「第一領域」が重要でないとは述べておらず、これを目先のこととするならば、それはそれで日常のこととしてこなしていく前提で、自らを第二領域で生かしていくようにコントロールしていくものでしょう。

私もどうしても目先のことに捉われやすいというのが習慣になっていましたから、その捉われやすさから脱するのには意識的に日々の活動に反映させていくことが必要でしたし、今でも目先に振り回されることは消えるものではないため「第二領域」を意識し続けていくことは変わりません。

ここで言う「第二領域」とは、自らの人生における使命のように感じられている物事を具現化していくために必要な時間の使い方です。

 

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