執筆をしていると、「こと」という言葉が、何度も登場しますよね。
その汎用性の高さから、つい多用してしまいがちですが、この「こと」を使いすぎると、文章が曖昧になったり、単調に感じられてしまったり…。
実は、「こと」を意識的に別の表現に置き換えいくと、文章が格段に洗練され、読みやすく伝わりやすくなります。
今回は、「こと」を多用した文章と、工夫を凝らして適切な言い換えを使った文章の間に生じる、主に5つの大きな違いについて記しました。
(※ 末尾から、多種多様な言い換えリストをご紹介しています。)
1. 読みやすさが向上する
「こと」ばかりの文章は…
✅ 抽象的で回りくどく、意味が曖昧になりやすい。
✅ 似たリズムの文が続き、単調に感じる。
【例】
- このプロジェクトを成功させる こと が重要であり、そのためには努力する こと が求められる。
- 新しい技術を活用する こと によって、作業の効率が向上する こと が期待される。
言い換え後の文章は…
✅ 言葉が具体的になり、スムーズに読める。
✅ 単調さがなくなり、リズムよく伝わる。
【改善後】
- このプロジェクトの成功には、努力が不可欠だ。
- 新しい技術を活用すれば、作業効率が向上するだろう。
2. 説得力が増す
「こと」を多用すると…
✅ ぼんやりとした印象になり、要点が伝わりにくい。
✅ 主張が弱くなり、説得力が落ちる。
【例】
- この制度を見直す こと が、社会の発展につながる こと になるだろう。
言い換えると…
✅ 直接的な表現になり、強いメッセージが伝わる。
✅ 主張がはっきりし、説得力が増す。
【改善後】
- この制度を見直せば、社会は発展する。
3. 文章が洗練され、知的な印象を与える
「こと」が多いと…
✅ 幼稚な印象や、論理的でない印象を与えがち。
✅ 書き手の語彙力が低く見える可能性がある。
【例】
- 問題を解決する こと は難しい こと だが、取り組む こと が大切だ。
言い換えると…
✅ スッキリとした文章になり、知的な印象を与える。
✅ 無駄な言葉を削ることで、端的に伝わる。
【改善後】
- 問題解決は難しいが、挑戦する価値がある。
4. 具体性が増し、イメージしやすくなる
「こと」は抽象的な表現のため…
✅ 何を指しているのかがぼやけやすい。
✅ 具体的なイメージが湧きにくい。
【例】
- 彼の話を聞く こと で、新しい視点を得る こと ができる。
言い換えると…
✅ 具体的な動作や結果が明確になる。
✅ 読者がよりリアルにイメージできる。
【改善後】
- 彼の話に耳を傾けると、新しい視点が得られる。
5. リズムがよくなり、文章にメリハリが生まれる
「こと」を多用すると…
✅ 同じ言葉が繰り返されるため、読みにくくなる。
✅ リズムが単調になり、退屈な文章になる。
【例】
- この仕事を続ける こと で、経験を積む こと ができる。
言い換えると…
✅ 言葉にバリエーションが生まれ、リズムがよくなる。
✅ メリハリのある、引き締まった文章になる。
【改善後】
- この仕事を続ければ、経験が積める。
結論:「こと」を減らすだけで、文章が劇的に洗練される!
「こと」を適切に言い換えると…
✔ 読みやすく、伝わりやすくなる
✔ 文章に説得力が増し、知的な印象になる
✔ 具体的なイメージが湧きやすくなる
✔ 単調さがなくなり、リズムがよくなる
多種多様な言い換えリスト

ネイティブ・アメリカンの有名な言葉からー
「あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だから、あなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい」
少しでも、このように生きたいね^^
~ 親愛なる娘へ
きみが生まれてきてくれた時のこと、思い出さない日は本当にないよ。
涙が出て止まらなかった、あの時…。
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