足跡の軌跡

ひとつのコンセントレーションを創り出すには、案件によっては、多大なパワーを引き出す必要がある。

時間管理のマトリックスで言えば、第二領域のなかの最たるものである場合などだ。
さじ加減ひとつで、今後の人生をも左右する可能性のカギを握っているなど…。

それは自分にとってもそうだが、もしかしたら誰かへの影響にとっても…というのが、自画自賛などではなく視えていたり…
(利己のためだけで、ここまで意地にはなれないだろう。それなら、もっと簡単かもしれない。)

そのためにルーティンワーク、不定期に発生する第一領域の諸々と、その先をも含めて対応しておく。

それに何より、パフォーマンスを大きく上下させるマインドの未消化も、同時進行で手がかりを見つけ、消化促進をさせていく。

それは一朝一夕に行かない場合もありがちに思えるが、積み重ねてきたものの反復と深耕化で先が視える、温故知新の場合も少なくない。
それもまたリソースになっていく。

そうして、誰にも見られていない水面下のプロセスから芽生え出していくとき、誰にも真似できないものへの一歩が、ようやく創り出される。

その一歩は吹けば飛ぶような軟弱なわらぶき屋根ではなく、それこそ風が吹いても何ともなく、風に吹かれたからこそ、噛むほどに味が出る北の国からの珍味のようだ。

最初は硬くて食べづらくも視えるが、食べ出すとやみつきになる、インスタントや化学調味料では決して出せない滋味。

この地味で滋味を生み出すプロセスも、今まで様々なテーマで、どれだけして来たのだろう…
それは他者のテーマの支援であったり、自分自身のテーマの普遍化であったり…

すっかり肌身にしみて、場所やカタチを変えても、新しく生み出せるようになって来たように感じ出せているのは、50にして立つというところか?

そう考えると、どれだけの時間とパワーと、ときにジンジンとしみり、胸を刺す寒さに吹かれあたってきたことかと思う。

この全人生をかけて身に染み込ませることになった核心を、どこまで誰かに伝えられるものだろうか…

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