2019/09/18

傾聴をする側としては、痛みを痛感してきた人間ということも、1つのポイントになると思います。
「長所と短所は、同じコインの表と裏」、表裏一体とも言いますね。
痛みを知らない人に、痛みの話をしてもなぁ・・・となるかもしれませんが、そこを経て来ている人なら・・・という意味です。
例えば、風邪をひいたことがなく、高熱を出したことのない人がいたとしたら、風邪で高熱をだす、しんどさは、その人には分からないわけです。
ですが、自分自身が風邪をひいて高熱を出している最中だとしたら、まず、ご自身が回復してくださいね、となります。
ただ、痛みを痛感してきた” だけ “に留めないことが大事です。
不幸自慢にならないように、悲劇の主人公にならないように、と言いますか・・・。
「痛みにとらわれている人に、自らの痛みの話をしたら、どつぼにはまるのではないか?」と、誤解を招いてしまったらご指名にはなりません。
痛みは痛感してきたし、今も内部に傷は抱えているものの、○○を経て、前を向いて新しい今日を生きられている、という・・・痛みがあるからこそ、見えるものを自覚できているかどうか、です。
このほうが、良い面だけを着飾って見せるより、グッと伝わり深みのある頼りがいとして魅せられます。
競争社会から見ると、一見、弱みに見えそうなことが、傾聴をする際は強みだったりします。
ただ、間違っても、クライアント様に悲壮感を味わらせることのないように、プラスに転じさせる熱意を同伴させることが肝要と思います。
もし仮に、自分自身が、自らの痛みなどは抱えていたとはしても、そこに今でもはまっているとしたら、自己肯定感を取り戻し、高める取り組みが必要になってくると、私は思います。
完治はしないにしても、寛解の状態ではいたいと思うところです。
「弱さは強さ」 ・・・ 9年ほど前、泣きじゃくっていたある人に伝えた言葉でした。