今回の記事は、過去に別のメディアで私が書いていたもののリライトです。
そのメディアはなくなったため、リライトしてここに残しておくことにします。
(以下より)
今回は「夢と現実のギャップ」という、ありがちなテーマに見えるかもしれませんが、このことについて考えてみました。
夢と現実のギャップ
「人は夢だけでは食べていけない」・・・よく言われることです。
かくいう私も1999年より自営業を続けてきて、何度も、そのジレンマにぶつかってきました。
食べるぐらいはクリア出来ていたとしても、売上向上・地位向上・知名度アップなどなど・・・いやはや、人の欲は計り知れないとでもいうのでしょうか。
現実の社会に属している人間としての強さに、根深くとらわれて邁進していた時期があります。
その中で、それぞれそれなりのものを持ててきた経緯はありますが、そうなっていけば行くほど、本当にそれでいいのか?という想いが根強くなったものです。
「本当にしたかったこと、得たかったものは、これなのか?」
こんな、ありがちなパターン。私も陥っていた時があります。
夢を持ち続けることは、とても大切です。
ここでいう夢とは夢想や幻想のことではありません。
現実離れしたものではなく、現実を直視した上でのものです。
大げさな言い方かもしれませんが、自分自身が生まれてきた意味、存在価値のようなものに由来するものです。
コチラの外部記事『今すぐ夢を行動に移せば成功する確率は39%、経済的な安定を優先すれば、その確率は0.08%』にも書かれていることに触発されて、思い出したことがあります。
自分の人生の全てをかけてもいい、と思えるだけの価値が自分にあることなら、決して目をそむけたり、ごまかしたりしてはいけない、と思うのです。
また、それらから逃げ道はあるようで・・・ないと思うのです。
私は起業を決意するまで、生活と自分が本当にしたい仕事、そのギャップに悩みストレスを抱えていた時ばかりだったように思います。
生活のために、妥協して働いていた時も多かったと思うのです。
「それが良い」と信じ込もうとしていました。
それはそれで自分の生活や身近な人間を思ってのことのつもりでしたが、結局、本心で妥協できないものが、どうしても根強くありました。
目を背けようと、自分に言い訳しようと振り払えられないものです。
何かの拍子に、スグ、ニョキニョキと首をもたげてきます。
それでも「イヤイヤ」と首をふる自分に対し、その反動でのストレスやフラストレーションを、いつも抱え、しまいには体調すら崩しやすくなっていた時が長い期間あります。
その中で次第に、当時のかけがえのないものを傷つけてしまったり、犠牲にしてしまったり・・・。
取り返しのつかない現実、言葉に代えがたい激しい喪失感にも見舞われました。
後年には、これらのことも含め小説に書き、だれかの役に少しでも立てるなら・・・。
幾ばくかでも生きてきた軌跡として残せるなら、と思っています。
何にしろ、自分をごまかしては大切なモノすら守れなくなるんだ、ということを痛切に感じ、本気で生きる、とは、どういうことか、私なりにでしょうが向き合えるようになったと思うのです。
もう、理屈ではありません。
やっと・・・ですね。
そうして起業家として生きることを決め、暗中模索だったり二転三転あったりしつつも、私が当初、思いもしなかった位置まで上がっていくことが出来るようになりました。
例えば、人と話すことや大勢の人前で話すことなど、苦手なこともある程度は克服して、それなりのレベルで出来るようにもなったり、必要なときには対人折衝力も、そこそこは使えるようにはなりました。
他、実務面でも、クリエィティブ面でも、起業家としてのものを育ててきました。
そんな何やかんやで、サラリーマン時代では決して稼げなかった収益も立場も、世間への発言力も多少は持てました。
もちろん、上には上がいますので、私などはマダマダなものです。
その上で、それらに強く疑問を感じ始め、そこから本当に自分が求めていたものに近づくために、それらから離れることも出来て、本当のスタートはこれからという感覚でリニューアルを進めてこれています。
まだまだ求めているものに達してはいませんが、過去の経験が全て活かされていく方向で進めていると思います。
その時々で真剣に学んで実践してきたことは、決して、ムダではなかったのです。
今の自分だから、見えていることがあります。
コチラの外部記事を見かけて、夢を保留しないで進めていくほうが現実もうまくいくようになる、ということが、もはや数字で示されていることを知りました。
このような記事を見て「良かった」と思いました。
また、このような記事を求め続ける自分であり続けたいとも思いました。
かつて「安定を求めるから不安定になる」と教えてくれた方もおられましたが、そのことも思い出します。
もちろん、むやみいたずら、本能や欲望のまま野獣のように突き進んでよいという意味ではありません。
かつて、太宰治は、「私のように悲惨なことにならぬよう、作家を志したい者は、まず生活を安定させてから」というようなことを述べていますが、いずれにしろ、その人に応じたバランス感覚は必要です。
夢を保留しないで進めていくこと、と書きましたが、これは生半可ではありません。
時には、避難も批判も受けます。とても寂しい気持ちになることもあります。
世間はドリームキラーのほうが多いということも留意しておかないと進めなくなるかもしれません。
様々な障壁や壁は常に付いて回りますし、とめどもない不安も付きものな時期もあるでしょう。
ですが、障壁も壁も乗り越えれば、自分のレベルアップの糧になります。
不安を感じずに進んでいたら知らず知らず慢心が起こって、自ら落とし穴にはまらないとも限りません。
不安は慢心しないよう、バランスを取るためのものとも言えます。
物事には原因と結果という因果関係がありますから、一足飛びには行きません。焦らず急ぐです。
振り回されないように、ブレないように・・・
客観的な根拠を持って考えに考え抜いて決めた軸が、とても大事に思います。
俳優の唐沢寿明さんが主演されている『THE LAST COP』の中で、主人公が、どのような危険な場面でも「俺は命がけで愛する家族と横浜の人たちを守る」と言い切りやり切ってきた姿は、フィクションとはいえ、胸に響きました。
守る、ということは、自分を妥協することではないと、私は思います。
『THE LAST COP』作品のストーリーでは、妥協せず犯人を追い続けたばかりに、若かった主人公は大爆発に巻き込まれました。
かろうじて飛び出して逃げ出したものの、強く頭を打ってしまい、30年もの長い年月もの間、昏睡状態に陥ってしまいました。
奇跡的に目覚めた時には世間の様子が、ガラリと変わってしまっています。
街並みも人々の様子も。
表札みたいな小さいものをみんな持って触っている・・・スマホ? 何それ美味しいの?みたいなものです。
それだけでなく、信用していたかわいい後輩・部下だった人間が、なんと、自分の愛する妻と再婚している・・・。
そして、(記憶の中では小さかったが、もう大人になっている)自分の娘を養って3人で暮らしている・・・という、何とも痛すぎることになっていたりします。
私なら、もし、そのようなことが現実になったら耐えられません。
それでも、主人公は刑事としての自分のあり方を変えることなく巨悪と戦い続け、戦い続けました。
最初はイヤイヤ相棒にさせられた若い刑事も、ビシッと感化されていきます。
そのような日々が続く中、ついには娘さんも血のつながりの事情を知る時がやってきます。
物心つくまえには一緒にいたという主人公が父という記憶は、ほぼ、ありません。
そんな戸惑いも構わず、ついには横浜全体を巻き込む大事件になっていく巨悪と戦う実父の姿・発言を、テレビのモニター越しに見て聴くことになります。
そうして、実父であり昭和気質の刑事、それも武闘派の刑事の主人公は、ハチャメチャをしながらも人とのつながりの大事さを強く訴えて事件を感動的に解決させます。
その後、主人公は可愛い娘から「私には二人のお父さんがいる。一人は鈴木○○(主人公の後輩の氏名)、それは変わりません」というようなことを言われつつも、最後にはっきりと主人公に向けて「何かあったら頼ってもいい? (中略)お父さん、お仕事、頑張ってね」と、最高の笑顔で言われるのです。
以下は、コチラの外部記事『今すぐ夢を行動に移せば成功する確率は39%、経済的な安定を優先すれば、その確率は0.08%』より引用します。
どのようなお仕事にも、当てはまるということが見えてきますね。
ジョブズと共に、一つの時代を作り上げた孫正義さんも次のように述べています。
「自分の持った夢に、自分の人生はおおむね比例する結果を生む。
小さな夢だったら、その夢の範囲の中で80%達成できるか、それとも50%達成できるか。
だから、できるだけデカイ夢を持った方がいい。
でも、夢の大きさっていうのは、何も金額的な大きさでなくてもいいと思います。
私は”世界一おいしいパンケーキを作る人になりたい”ということだって、でっかい夢だと思います。」
もし、今おられる環境が夢に向っていけるものではないと感じている方がおられましたら、思い切って、環境を変えてみることも考えてみてもいいかもしれませんね。
人生って、あっという間ですもんね。。。
夢は現実の目先の問題も包括するものとして考えていくことが出来ます。
仏教の言葉で「大願叶えば小願叶う」というものがあります。
大きい願いが叶えられれば、小さい願いも自ずと叶う、という意味です。
逆に、小さい願いばかり追い続けていると、いつまでも小さい願いにとらわれるとも言えます。
分かりにくいところも多々あったかもしれませんが、お読みいただき有り難うございますm(_ _)m
ネイティブ・アメリカンの有名な言葉からー
「あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だから、あなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい」
少しでも、このように生きたいね^^
~ 親愛なる娘へ
きみが生まれてきてくれた時のこと、思い出さない日は本当にないよ。
涙が出て止まらなかった、あの時…。
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