「おかしい」・「異常」の言葉の裏にあるもの

例えば、自らの理解の範囲にない、何かしらの「症状」や「特性」・「状態」などを持っている人間と接することになったとします。

人間関係において、理解や許容の範ちゅうを超えている現象と接することが多い少ないかは、それぞれ、その方のおられる環境によるでしょう。

では、自分や身近な方々の思考や学んできたことで、すぐに理解や許容ができる範囲ならまだしも、その範囲を大きく超えていた時に、どのように捉えるでしょうか?

引きつった笑顔で接して、陰で「おかしい」・「異常だから」と心のなかで判じておしまいのケースは、一般的によくあることのように思われます。

だからといって、消えてなくなるわけではなく、現象はあり続けます。

その現象はマイノリティ(少数派)というだけでなく、環境によっては関わることが類まれなこともあるかもしれません。

人口統計的にも、マイノリティかもしれません。

 

そこで「接することになった意味」を考えようとするか、「拒絶・除外」するかの選択肢に、図らずも迫られることになります。

その意味を考えるにしましても、今までの範ちゅうにまったくなかった、習慣的にも心情的にも受け入れがたい場合、容易ではないと言えます。

 

たまに見かける権威ある方が、書かれる記事(視点)、大手メディアなどに掲載されていたりしますが、それがコワイと感じるのは、私だけでしょうか?

まず「障害の判定を診断すること」・「診断」そのものが、「正しくて当然の前提」になっていること、

「障害」を「問題・ハンデ」として当然としていること、

出来ない側面ばかりをクローズアップさせて、比較して着目していることを、当然の前提としている等々・・・。

つまり、明らかな上から目線であり、特別視してあげる的な視点ではないでしょうか?

マイノリティだからといって、「特別な存在」なのでしょうか?

「ハンデ」を「ハンデ」たらしめているのは、不都合かのようにしているのは、一体、何でしょうか?

こういったものを観ると、世間の寒々しさを思い出します。
 

次に、もし、何かしらの「問題」が悪化したとします。

それが分析や理解ができる範囲を超えていたとします。

そこで頭ごなしに「おかしい」・「異常だから」、「私たちとは違うから」と括ったり、型にハメたくなるのも人間の心情かもしれません。

ですが、それらの言葉の裏にあるものとは、それらの現象が及ぼすものとは、何でしょうか?

「(一見)都合のわるいものには、フタをして変えてしまえ」という心理はないでしょうか?

そこから、カラッ寒い風が吹いてこようとも扉を閉じてしまえば、そこにいる限りは目を背けられるかのように思えるかもしれません。

「自分は、こっち側だから大丈夫」でしょうか?

 

・・・ そこは、どのような世界でしょうか?

その結果、どのような冷たく狭義な権威的な・・・社会を創り出すことになるでしょうか?

例えば、ほんの数十年前の精神病院では、大人しくさせるために?頭に機器をはめて、電気の力で強制的に抑えつけていました。

今は人道的にそこまではないようですが、たくさんの薬物療法に依存している時代なのは、本人の可能性などを度外視した、弊害の多い対処療法なのは変わりません。

 

特定のカウセリングやセラピーなどでも、その信奉する観念の範ちゅうにないと、強引にその枠からだけ考えようとしたりしてくることがあります。

それで、どうにも解釈・解決できないと、まるで異端審問にかけるかのごとく、「「異常」・「特殊」という類のキーワード」で終わらす「先生」も多いと聴きます。

そこには、素直に「分かりません」と認められない「先生」としての体面や利害、人が人を裁きたい心理も関わっているでしょうが、言葉の軸が「自分の頭の軸」にしかなっていないことを、少しでも見直したりすることはあるのでしょうか?

 

そこで上から目線で型にハメようとしたり、しまいには「更生」・「矯正」などと言い出す発想は、まるで、江戸時代のようです。

国家・幕府の意に沿わなければ、一人の人間として認めない、認められたいなら・・・でしょうか。

以下の記事によりますと、「理性的とは程遠い頑迷な拒絶を「センメルワイス反射」」と呼ぶそうです。

以下記事の見出しにもある「無力感を植え込むか、尊厳を育てるか」によって、後々でも出て来る現象は、まったく違うと思います。

拒絶していないように見えても、憐れんでいたら同じようなものですが、憐れむ人は自覚なしにしている場合が多く見受けられます。

以下『いつも空が見えるから』さんの記事は、とても長い記事ですが、根拠も踏まえて、とても明確に述べられており参考になります。

ちなみに、私も当事者ですので、これらの言葉は敏感に察知できる方だと思います^^

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