使い方・使う人次第

 それ自体に「罪」はない道具や方法^^

 

どんな道具や方法を使うにしても、その使い方や使う人によって、出てくる効果や影響が、大きく変わってくるのではないでしょうか?

 

この記事では、マーケティング施策の開始時、リサーチの次に使われる『ペルソナ設計法』を例に考えてみます。

(ここで言う『ペルソナ』とは心理学でいう「仮面」という意味ではありません)。

ペルソナ設計とは「どのような人物に向けたいか?」(対象者はどんな人か)、人物像を明確にすることですね。

(具体的な設計手順などは、ここでは本題から外れるため割愛させていただきます)。

例えば、文章一つを書くにしても読み手を意識して書くのと、そうでないのとは伝わるものが違います。

このことは詩にも言えるかと思って、過去に以下のように書いたことがあります。

比較的、さっと通読できるかと思いますので、再度、ご覧いただけましたら幸いです。

(短文:592文字)

ただ一人・・・

 

 使い手によって変わる

 

ペルソナ設計は、事業者それぞれによって違うものですね。

極端すぎる例かもしれませんが、「弱っていて騙されやすくて、洗脳されやすい人」、かつ「お布施をホイホイと払う人」などのように悪用して設計してしまえば、間違いなく反社会的なものになってしまいます。

(世間には実在するようなので、あえて例に使いました)。

 

もし、このような常軌を逸するぐらいの悪徳な視点で行なっていれば、どんな方法を使ったとしてもロクなことにならず、いずれは身を滅ぼしていくのではないかと、私も思います。

以下の記事では『悪用 ダメ! 絶対』というタイトルで、長くなりましたが、私の視点で書いてみました。

拙文ですが、お手すきの際にでも、本記事の後にご覧いただけましたら、とっても幸いです。

(長文:5093文字です)。

悪用 ダメ! 絶対

 

どんな手法でも悪用すれば、被害者を生み出すかもしれませんし、そのような輩と同一に見られてしまうかもしれません。

例えば、スピーチ原稿一つ創るにしても、それを暖かい心で創るか、差別的な心で創ってしまうか、この二つでも大きな違いとなり、後者はヘイト・スピーチとなってしまうでしょう。

または人を騙そうと思って書いたものと、真摯な気持ちで書いたもの、それも大きな違いがあります。

当然といえば当然ですが、文章の執筆方法も、スピーチの仕方も、プレゼンテーションの方法も、それ自体が悪なのではなく使い方次第ということですね。

 

 肩書きや業種だけで疑われる

 

業界によっては、肩書きや業種だけで判断されてしまいやすいかもしれません。

私のように「マーケティング・コンサルタント」と名乗った場合。

肩書きだけでも、人によっては胡散臭いと思う人もいれば、そうでない人もおられます。

起業したての若かった頃、ある飲み会に招待されて行った時のことで印象深い場面がありました。

初対面の年上の男性と名刺交換しただけで、私の肩書きを見た第一声から「胡散臭いですね」と、あざ笑うように言われたエピソードがあります^^;

「初対面から、何なんだ??」と、ビックリしたとともに、若さゆえか、そのままムカついてしまった憶えがあります。

 

同じく蓋を開けるまで、一見しただけでは分かりにくいと思われる「心理カウンセラー」などでも、この時期、もしかしたら中には、何かの先入観から、そう思われる人もいるかも?しれません。

有形の物販などと違い、申し込んでみてからでないと、実際の良さが分かりにくい無形サービス系は、特にその傾向が出やすいこともあると予想されます。

私なら、ここはマーケティングを善用するように考えます。

 

「肩書きや業種 = 胡散臭い」と見られる場合と、見られない場合。

 

同じ肩書きや業種でも、受け取られ方がに差がある、その違いは、どこにあるのでしょうか?

前述の酔っ払ったご年配男性のように受け手にもよりますものの、何より、事前にどのように伝えるか、伝えきれているかによる違いがあります。

事前に伝えきるには、WEBサイトなど何かしらのツールがあると、やはり便利ですね。

WEBサイトに限らず、手渡ししやすいリーフレット、または二枚組名刺など様々な形態が考えられるかもしれませんが、表現できる幅が違います。

 

上記の初めて招かれた飲み会の場では、私はシンプルな一枚組の名刺しか持っていませんでした。

大阪人しか分からない地元ネタかもしれませんが、551の蓬莱(ほうらい)のCMで「あるとき~、ワッハッハ! ないとき~、ガックーン」というのがありますが、そんな感じでしょうか^^

まぁ、どんな場所でも、先入観で食って掛かってこられる人がいるものかもしれませんが、事後談がありますので、15秒ほどのCMの後に記します。

 

酔った勢い男性とのエピソード ー 事後談

 

先ほどのエピソードで出てきた酔った勢い男性には、何も私の事前情報などは伝えられておらず、先入観からの脊髄反射で失礼なお言葉をいただきました。

マーケッターに何か嫌な思い出でもあるのか、その場では絶対に(私はゲストなのに)謝るつもりはないという頑固な方という印象で、何故か、その方に限り、ずいぶんと小馬鹿にされた感覚があります。

若かった私はどうにも納得できず、後日に私の招待者を通じて(当時の私の)WEBサイトなどを伝えてもらったことで、気持ちよく素直に、お詫びしていただける流れとなりました。

ちゃんと観ていただくために、あらかじめ私からは、それなりのクレームは招待してくれた主催者に言いましたが、ガンコ男性の方が言っていたのは、観ても胡散臭かったら謝るつもりはなかったそうです。

 

そのWEBサイトは、私がマーケッターとしてバリバリ活動しながら、寝る間を惜しみ創り込んだ集客専用サイトでした。

そこには、現場主義マーケティングガイドや同業他社との違いを始め、マーケティングへの思いの丈を詰め込んでいたコンテンツ豊富なサイトでした。

 

WEBサイト経由からでは、肩書きや業種 = 胡散臭いとは見られたことはありません。

サイトでは(集客のための)「無料相談」を着地点として受け付けていましたが、相談お申込みの方のうち、90%以上は本契約となる、とても高確率のものともなっていました。

(受ける受けないは、その事業内容や想いなどにより私が選ばせていただいていた状態でしたが、現在は、ネット経由での受付は停止しているため、惜しみつつサイト閉鎖しています)。

 

初めてお会いする前から、そのWEBサイトのいくつかを観ていただいて、特に、なぜ、私がこのサービスを始めたかのキラーコンテンツを観ていただいていたことが、思う以上に功を奏していました。

長々とエピーソードを書いてしまいましたが、いずれにしましても、伝えきるための第一歩が、読者像のイメージを明確化するということに過ぎず、それがペルソナ設計ということに他なりません。

ここで誤解されやすいのが、ターゲットを絞り込むことは、それ以外の他を切り捨てることではありません。

ただ一人の人に、より伝わるようにと脳みそに汗をかいて伝えきろうとすることで、ペルソナ以外の方、その隣にいる方にも、より伝わりやすくなっていくというものです。

八方美人は人気があるようで、本当のところで信用されにくい、ということにも通ずるような気もします。

 

ある外壁塗装会社さんの打開例

 

ここで少し視点を変えて、異業種の例を記します。

例えば、「外壁塗装」でも、業者によって詐欺的な会社もあれば、実に良心的な会社もあります。

最近はどうか分かりませんが、当時は「偽装問題」がニュースになっていた時期でした。

 

後者(良心的な会社)は実際に、弊社のクライアント企業におられたのですが、とても評判も良く、不動産オーナーさんなどから厚い信頼とリピートをいただいていました。

その社長さんのお人柄もあるでしょうが、ビジネスの世界で、決して、それだけではないでしょう。

施工計画の立て方や料金設定、実際の施工方法とアフターフォローも、かなり考え抜かれて差別化されていたと言えますが、その前段階にも目をみはるものがありました。

施工プランの分厚さと全面フルカラー、写真も豊富で、同業他社の群を抜いていました。

つまり、工事前からの安心が、これでもかというほど可視化(約束)されていたわけです。

誤解されたり、疑われやすくなっている業界だからこそ、徹底して事前説明を分かりやすく示す、それも分かりやすくフルカラーの図解や写真を多用して、というものでした。

私も一冊、参考にいただいたことがありますが、印刷コストを考えると恐縮な気持ちになるほどでした。

相当、考え抜いて、ブラッシュアップを重ねてきたと聴きましたが、それによって業界不況に関わらず勝ち抜けていったわけです。

(その後、その社長さんとは飲み友達にまでなりましたが、なぜ、そこまでしているのかと聴いたところ、(心の中で)涙なしでは聴けないほどのストーリーがありました)。

 

 マーケティングは、正しく伝えきるためにある

 

(……と、私は思っています)。

明確に伝えるためには、まず、どのような人に伝えたいか、ここがハッキリしていないと文章がボヤケてしまやすくなったり、誤解を招いてしまうということになるかもしれません。

文章だけでなく、デザインにも影響します。

 

表現方法はエトセトラ

 

もし、伝えたいペルソナに誤解されるかもしれないという懸念がある業界でしたら、その点も含めて、WEBサイトなどで出来る限り分かりやすく表現するというのも必要になってくると考えられます。

表現方法は様々ありますし、(品性をなくさないように)同業他社との違いを明確に示すという表現もあります。

もし、業界の一部で不穏な動きがあるとすれば、それはそれで自社は、どう違うのか?

何を約束できるのか?を明確に表すという書き方もあります。

 

例えば、不穏な同業他社がしてしまっていることで、自社は絶対にしないこと、あり得ないことは、何でしょうか?

業界にマイナスイメージが付いてしまっていて、それを自社の提供範囲内では払拭できるのであれば、本当に求めている方(ペルソナ)に伝えきることも、マーケティングの意義だと言えます。

例えば、洗脳はありません、言葉の暴力になるようなことは、絶対にありません、(当然ですが)詐欺はありません等々を、7つの約束のように、明記するようなイメージです。

(この表現は、あくまでパッと想像した程度のものです。意識的にストレート過ぎて妥当ではないかもしれません^^;)。

まず、伝えきる、そのために脳みそに汗をかき続ける、それが、これから出逢うクライアント様への機会提供になるというマインドセットも大切ですね。

 

 本当に心から伝えたい人は、どのような人でしょうか?

 そして、伝えられるなら、どのような想いを伝えたいでしょうか?

↑ ペルソナ設計にちなんで、締めのフレーズとしました。

 

自分軸だけで書くか、相手軸を強く意識して書くか。

 
この違いによって、思いついたことだけを、自由気ままに述べているのとは違いが出てきます。
 
かつて、ある全国誌の出版業務に役員として関わっていたとき、編集ミーティングでは踏まえていて当たり前の前提でした。
 
未だに、私もまだまだでブラッシュアップが必要だなぁ、とは思いますが、このことにより、独り善がりに自ら気が付けることも、しばしばあるから大事にしたいと捉えています。
 
知っていると、ワカルは違う。
ワカルと、デキルも違う。
 
私は、どの辺りに来ているのかなんて言い切れませんが、ゴールなんてないのでしょう。
 
慢心せず、学び、実践し続けなければ観えてこないものは、きっと、いっぱいありますね。
 
 

本記事とのセット記事

(長文:5093文字です)。

悪用 ダメ! 絶対

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