プラス思考の落とし穴へのリスクヘッジ

ポジティブ偏重の人たちでも時代の変遷と共に、ネガティブを無視できない風潮も強まり、変化が生じてきましたね。

陰陽一致、プラスとマイナスはワンセット。

どちらかに偏るほどに、どちらかが顔をもたげてくる…

このため、キラキラ・ポジポジだけでも、ドロドロ・ネガネガだけでもという訳にはいかないわけですね。

 

そうして人気だったポジティブ偏重というわけにはいかなくなったこともあり、「ネガティブは悪いことではない」と言いつつも…

激しいマイナスに追い詰められたことがないと、そこに対峙したとき、どうしても目を逸らしがちになるケースも少なくないようです。

そうして、ネガティブを軽くする手段のティーチングに走りがちになってしまう。

日光にあたる・幸せホルモンを出す・○秒以上、ネガティブを見つめない(○秒ルール)・○秒以上、なりたい願望の姿をイメージするなど、様々な手法があり、それらもある程度は有効と言えます。

ですが、それで済まないガチ勢レベルだと、どうなのでしょうか?

例えば、日光にあたりながら、その隣でなじられ続けている人もおり、そこから抜け出すこともできない事情があるようなリアルケースだったら…?

まず、聴き切る…

つまり、伴にその人の感じていることを感じ続けようとすることに徹するのが、何よりも最優先なのではないでしょうか?

 

○ 「潜る」を味わっているかどうか

 

仮にカウンセラーであっても、コーチであっても、” 基本的には ” 自分が潜った深みまでしか潜れないと言われますね。

(後述で少しだけ触れますが、決して、その先の道がないわけではありません)

もし、それ以上の深みをクライエントさんが醸し出してきたとしたら、その場では本能的に(未知のものは怖い)信号が働きやすくなるケースが、とても多いようです。

 

下に大きな鯨が、うっすら見えている深い緑色の海面上の一隻の小さいボートの写真。

 

そうして、積極的関心や共感的な理解を示そうとする姿勢にブレーキがかかり、無意識に近いレベルで拒絶反応が起こります。

それに気が付きながらも、自分自身を内観して進めるのが自己一致だと思うのですが、そこで自分の頭でジャッジしてしまったら、もはや、そこで展開はストップですね。

この時点で支援側は「言っていることと、やっていることが違う」姿となってしまいます。

  • つまり「言行不一致」が起こり
  • 言行不一致を認められなければ「欺瞞」の態度が発生して
  • そのまま進んでしまうと「偽善」の状態が露出してしまいます。

こうした姿は透けて視えやすいものであり、クライエントには違和感として、ほぼ早いうちに感じ取られてしまいます。

この欺瞞や偽善のままクライエントに接し続けると、「言葉のナイフ」を出してしまっていることにも気が付けない痛々しい、痛切な事態が現実に生じてしまいます…。

そうして痛い思いを続けて心の中で血を流しながらでも…巡り巡って来たクライエントさんが、私たちのほんわか倶楽部には来られて、そこからの本音の話をたくさんお聴きして来ました。

知らぬは傷つけた方ばかり、傷付けて「その解釈が間違っているのだ」と片付けてしまうから、何にもならない…。

まるで「臭いものに蓋をする」・「都合の悪いものからは目を逸らす」姿勢とも言えて、何にもならないどころか持続的なマイナスにしかならないのですね。

これもまた「ブラス思考の落とし穴」と言えるため、プラス思考を学び実践して行くためには知っておいたほうがリスクヘッジになりますね。

 

○ 自分が潜った深み以上に潜るには

 

自分が潜った深み以上に潜るには、別のスキルと在り方があります。

もちろん、俯瞰的にメタ意識で達観したら、それでいいというわけではありません。

ここで言っているのは、想像を超えたクライエントさんの深みに伴に潜り続けられるかどうか、です。

ブログで少し触れただけで伝え切れるものではありませんが、少しだけ触れます。

 

心理学で言われる「アンカリング」もその1つではありますが、それだけではありませんね。

自分が意識的に、自分の深みの深みに潜って戻って来れるスキルと習慣、その上での積み重ねによる「在り方の創出」が大事と感じます。

この「自ら潜って戻って来れる」というところだけでも、実に沢山のことがあるため書き切れません。

「在り方」となると哲学的な要素も必要となって来て、もっともっとですね…。

そうして、ポジティブでもネガティブでもない、その中間?のフラットな状態に意識的に、いつでも自分を(ある程度は)持っていける心地よさを感じているところです。

オレンジ色の霧かがった空の下にある山々の幻想的な風景写真。

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