気が付かないのは本人ばかり
誇大広告や、誇大ブランディングは違和感とともに、そう遠くないうちに見透かされますので、逆効果です。
「誇大」に見せかけることは、泥沼を招きます。
数年前よりは「誇大」を見抜く視点が世間に浸透しつつあるようですが、もっと浸透していくと、その先では、どうなっているのか楽しみです。
数字の中でくだらないものを追いかけていたり、見せかけの仮装大会をビジネスでしていると、本人が思うより周囲には痛々しく感じられて、それは本人には、ほぼサイレントで伝わりません。
本人に伝わるのは、どこかで見透かしながらでも、あわよくば利用してやりたいという邪心のヨイショさんぐらいであり、それはすぐに手のひらを返されることもあり真の応援者ではありません。
目先の「いいね」の数、SNSでのフォロワー数、表面的な賞賛のコメント程度のものを拡大解釈するあまり、自ら過大評価してしまわないことが肝要です。
わざわざ一喜一憂したり、関係性を逆手に取り、いいねを強制的に求めるような、いいねハラスメントをしていても、それって美味しいですか?
私は、それをされた時、言いようのない、まとわりつくような嫌な気持ちにしかなりませんでした。
有名人とのツーショット写真
一緒に仕事をしたこともないのに、有名人の集まるパーティに無理して大枚はたいて参加して、なんとか手にした有名人とのツーショット写真。
そんなリップサービス写真を自慢するのも、もはや痛さを通り越して、” 有名人を使って信用させようという詐欺にありがちな臭 ” を(詐欺行為はしていなかったとしても)臭わすばかりです。
こう書いていると、かつて、大事件となったテロ行為を犯した新興宗教の教祖も、そのような手法を堂々と使っていたことを思い出します。
それは世界的な宗教家と、その教祖が少し談話できた時のツーショット写真とのことでした。
ですが、その世界的な人物は頼まれたから違和感を感じつつも面会しただけで、その新興宗教の内容も知らなければ、賛同していたわけでもないという実態だったと(事件後に)報じられていました。
幻想は、いつまでも続かない
実態は困窮しているのにキラキラを装ってキレイ(と思い込んでいるもの)を身にまとったり、虎の威を借る狐のように権威の欠片をふりかけたり、それっぽいことを述べ続けて、一時的に惹き付けられたとしても……。
そんなこんなで儲かっていたり、かりそめの人気があったとしても、心がどこか困窮していたら、それは困窮しているままで、心の有り様が将来に反映されていきます。
悪貨が良貨を駆逐するのは、いつまでもは続かない幻想です。
アルコールのように一時的に悪貨に酔いしれたとしても、そのうち目眩や吐き気とともに酔いは覚めるでしょう。
架空のストーリーが楽しめるのはフィクションの世界だけで、リアルでは、必ず、ボロが出るだけでなく弊害を招きます。
ビジネスの現実は、仮面舞踏会やコスプレ大会ではありません。
だからといって、酔いが覚めるのが怖くて中毒になってしまうと、心も身体も蝕んでいきます。
その挙げ句、人々は離れていき、その関係性は手から零れ落ちる砂のように失っていく……。
そうなってしまってからの、うたかたの流れは止めようがないでしょう。
目に見える大事な数字で言えば、コンバージョン率(申し込み率・成約率など)やリピート率の低さ、キャンセル率の高さなどに現れます。
そこに、本当のロイヤルカスタマーが居たかもしれないのに……。
そこで立ち止まり見直せられればまだしも、固執すればするほど、いずれは自分も他人をも壊してしまうという危険な惨状を、その度合によっては招いてしまうかもしれません。
むせ返るほどの香水
ギラギラした自己顕示欲、過度の自己承認欲求は、むせ返るほどの強い香水のようなもので、それを喜ぶのは嗅覚が麻痺した相手だけではないでしょうか。
その逆に、お涙頂戴が行き過ぎた不幸自慢のストーリーも同様です。
プラス的に見せかけるものであれ、マイナス的なストーリーであれ、「私ガー」が通じるのは幼い子どものうちだけです。
いい大人になってまで、いつまでもそのようなことをしていると、しまいには「餓鬼」と呼ばれてしまうかもしれませんね。
それらに対しては感覚が麻痺していない人ほど、ハンカチで鼻を塞いでサイレントに近寄らないのではないでしょうか。
もし、がんばっても、頑張っても空回りばかりしていると感じるところがあれば、静かに立ち止まって、じっくり見直してみても良いかもしれません。
本当に伝えたいものがあるなら、伝わるのは、あなたの根幹である「Why」を利他の心で突き詰めた先にある取り組みです。
どんなに遠く視えても、まやかし無しで進めていくことが、現実に叶えられる夢へと繋がるでしょう。
ネイティブ・アメリカンの有名な言葉からー
「あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。だから、あなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい」
少しでも、このように生きたいね^^
~ 親愛なる娘へ
きみが生まれてきてくれた時のこと、思い出さない日は本当にないよ。
涙が出て止まらなかった、あの時…。
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