「効率」ばかり求めると「非効率」になる?!

 花だけ観ても 土の下は視えない

 

これから以下に綴ることは集客施策において、実績として求める程度の大小に関わらず共通するマインドセットについて触れたものです。

これは「植物は大小に関わらず土の下に根があり、根が育つからこそ葉も花も育つ」ような普遍的なことと言えると思います。

併せて「効率」ばかり求める余り、かえって「非効率」になる落とし穴にハマらずに進むためでもあります。

・・・・・

 集客施策において……

部分(枝葉な戦術)をツギハギさせるように考えるのではなく 

まず、全体を徹底的に俯瞰(ふかん)して見立てた上で戦略を組み立てることが 

原理原則として先にあります 

ー なんとも当然そうなことから記してみましたが、この必要性や理由についても、例えを交えながら触れていきます。

 

「戦略」と「戦術」、この言葉は何も珍しくもない、だけど…

 

ところが、この認識と実践(PDCA)の積み重ねは、巷でよく言われがちのためでしょうか、もしくは他の理由からでしょうか……。

時に流されてしまうケースもあるようです。

部分(枝葉な戦術)と言ってしまうのも少し気が引けましたが、例えば、SEO対策などは「1つの戦術」に当たると私は考えます。

それだけでOK!などというものではないですね。

あくまで「1つの戦術」でしかない” 部分 “ですから、1つの枝でしかなくて根幹でも土壌でもないわけです。

土壌を創るのも、根っこを創るのも、育てるのも、その事業がもっとも肌身になっている経営者ご本人の仕事に他なりませんよね。

コンサルタントなどは、本気の他人事としての提案者や支援者役です。

そもそも枝葉の「戦術」レベルならば、多少のスキルや知識があれば、外部からも目に見えて分かるものも少なくないのではないでしょうか。

必ずしも分かるとは限りませんが、SEO対策やSNS対策なども、競合他社がどのような施策を採っているか分析するツールも多様にありますね。

「戦術」は様々ありますが、もし「戦術」依存だけでしたら一時的な瞬間最大風速のようになってしまいかねないのではないでしょうか。

その効果は、3年後も、5年後も持続しますか?という視点です。

そうして目先の効率ばかりを追い求めてしまい、次の「戦術」、次の「戦術」と…… 流浪の渡り鳥をするほどに疲弊してしまうという……。

誰も、そのような海図のない赤い海原を暗中模索するかのような、レッドオーシャンの厳しいスパイラルを望んでいるわけではないと思います。

「戦術」も大事ですが、それらは月日の変遷と共に移り変わりやすいものであり、生え変わる「枝葉」です。

移ろいやすいものに振り回されるよりも、誰にも模倣されそうで模倣しようのない「競合ゼロ」であれば、どれほど楽しいことでしょう。

そうは言いましても、長く好業績が続いている事例の背景となる戦略や、その根っことなるキモまでは、通常はなかなか分からないかもしれません。

このことはキレイな花々や生い茂る葉だけをどれだけ観ていても、土の下は視えないようなものです。

もし、他人の芝生が青く見えたら、それは芝生を斜め上からの角度で見て、色々と反射して視えているのかも知れません。

知見があるほどに想像はできたとしても、実際の姿は掘り返してみないと観えてきませんね。

外科医が、手術で開いてみるまで分からないところがあるのと似ているかもしれません。

 

 部分は部分 全体ではない

 

巷でよく言われますように、マクロとミクロを観ながらブラッシュアップを重ねて、最小の労力で最大の効果を図ることー

このことが、私たちのような小規模事業者であるほど肝要となってきます。

そこまで考えられる小規模事業者も割り合いが限られており、逆に見れば、そこにファクターがあるとも考えられます。

「ぼやけている業界ほど狙い目」とも言います。

 

ところが、本質にこだわり俯瞰した見立てで提案が出来るコンサルテイング会社などの多くは、小規模事業者にとっては高額と思われてしまう場合も少なくないように見受けられます。

リーズナブルな提案事業者では俯瞰よりも一部分ばかりにフォーカスして、そこばかり魅力的かのように提案してくるものも世間には多いと思います。

これは決して業者批判などではなく、それぞれの専門範囲内の業務ですから、そのようになるということに触れたまでです。

病院で言えば、耳鼻科や皮膚科だけでは内臓の詳しい状態までは、具体的には分からないようなものです。

耳鼻科や皮膚科が悪いというわけではありませんが、部分は部分であり全体ではないということは変わりません。

やはり、診療科を廻っているうちに疲れてしまったり、たくさんの時間を費やしてしまうことにもなりかねません。

 

 根っこから

 

集客施策において全体の中の一部も大事ですが、それだけですと右往左往しやすくツギハギのちぐはぐさが実績に反映されます。

つまり、”ツギハギ”思考では短期的には当たったとしても、中長期的な継続性、または再現性に乏しいということになってしまいかねません。

戦術以前に、まずは戦略全体の構図がとても大事とは、よく言われますように、本当にその通りですね。

「戦略」が万能というわけではなくて、惹かせる「戦術」と車の両輪です。

その上で最小の労力で、堅実な最大効果をと私は考えます。

(その「最小」すらも楽チンかと言えば、そうではありませんが私は楽しく感じます)。

このことは例えとして医療の世界に置き換えても、総合医療の観点が求められていることからもニュアンスが掴めるかと思えます。

医療の世界では壁になっていることのようですが、集客施策では業界として総合的な俯瞰視点での実践はそこまで壁ではありません。

繰り返しになりますが、根っことなる「戦略のキモ」は他社事例を外部から眺めているだけでは、なかなか読み取りにくいところも多いでしょう。

それでは似て非なるものになるだけで、舞台裏は容易には掴めません。

参考や学びも含めて影響を受けることがあったとしても、創り出すのはオリジナルであることを、どこまでも忘れずに求めていきたいものです。

 

 仮に「戦略」が見抜けたとしても

 

鋭い洞察力や情報収集能力に加えて確かな知見があって、競合他社の「戦略」を仮に見抜けたとします。

それでもまだ「似て非なるもの」でしかないでしょう。

なぜなら、「戦略の前に徹底して大事なものの視覚化」が抜けやすいためです。

「戦術の前に戦略。さらに、その前に……」というものがあり、これは頭脳だけでは掴みきれない階層のものです。

ここでは重要すぎて長くなりすぎますので記しませんが、別の機会に綴ることがあるかもしれません。

 

 モノは順番

 

僭越ながら、戦略全体の俯瞰にまでリアル主義で踏み込めて、かつ、徹底した低コストの自社運営によりリーズナブル料金でのご提供をさせていただいてきました。

小規模な弊社は至らぬところも多々ありますものの、気が付けば派手さも除いて、皆さまのおかげ様で20年目になります。

おかげ様で、皆さまの自社実績を上げていただいたことには、本気の他人事として嬉しい限りです。

ここで弊社の手前ミソをぶちまけたかったわけではなく、次に示す本題へのささやかなエビデンスになればと思いました。

そろそろ、本記事のまとめに移って締めていきます^^

 

そのために崩さず行なってきた順番ー

 

  • まず、俯瞰して見立てて立案
  • 遂行しながら、戦略原案を組み立て
  • 世相と共に移り変わる戦術を取捨選択

安易な誤解を招きそうなぐらいですが、とってもシンプルに簡略化して書きました。

こう書くと、当たり前すぎるぐらい当たり前のように見えますね。

実際には、自らにマッチした立案を効率的に出して、リアルに則して組み立てられるようにするための体系化されたスキームがあります。

その上で必要に応じた複数のプランニングや、PDCAをしっかり認識・実行していくという前提にあります。

 

PDCAと クルクルと フィッシングと生きる道

 

この順番は、実績として求める程度の多少に関わらず共通です。

例えるなら、植物は大小に関わらず土の下に根があり、根が育つからこそ葉も花も育つようなもの……、冒頭でも記した繰り返しになります。

大きい植物でも、小さい植物でもこの原理は共通ですね。

(根のない?エアープランツなどを除いてw)

 

 誰の専売特許でもなく……

 

私も1999年の起業当初は違う業務(通信系の代理店)をしていた時期があり、結果として他の代理店より実績を挙げさせていただけました。

その元として、当時の代理店仲間たちと共に大枚を使いながら学び・実践してきた経験が、初期(原初)の実践マーケティングセンターのキッカケ、土台の種子となりました。

このことだけでも最初は年数も費用も労力もかかりましたが、その後の様々な変容を経て、今はもっと時代が進んでいますね。

時代の進化とともに、学びも実践の機会も得られやすくなっており、その気になりさえすれば、他の方でも充分に体得・再現できることではあります。

ただし、徹底して本質を体得していこうとしなければ、似て非なるもの、なんちゃって~ということになる事例も、モヤッとしながら色々と見かけたり……ゴホッ

そうなってくるとリアル主義で本質追求タイプの割り合いは、どうしても限られてくるようです。

本質を体得していこうとすることとは、植物で言えば花ばかりに目を取られるのではなく、その土壌や根っこを観て創っていくということです。

逆に言えば、この本質追求タイプのベクトルは、長期に渡って自ずと追い風になるという実感があります。

一言で言ってしまうなら「急がば廻れ」です。

お気持ちがおありの方に向けて、学んでいくこと・実践していくことについて触れた過去の拙・記事や、少しズレますが関連しそうな記事リンクを以下に記しました。

 

末筆に触れて

 

いつも、ご通読いただき、誠にありがとうございます。

末筆となりましたが、皆さまが求められる実績を継続的に上げていかれますように、心を込めてご祈念申し上げます。

 

この記事では具体的なノウハウなどについては触れませんでしたが、私もかつてはノウハウ大好き人間で方法論を優先する志向が強くありました。

時代も変わり今は、HOW型よりもWhy型の起業が、より反響を得られやすい時代に変化し始めており、根幹はこのWhyの深淵にあります。

( 「HOW型よりもWhy型」ということについては、下記の別記事でも触れました )。

 

「Why(なぜ?)」って?

 

私は方法論を重視しつつも、このことは起業して数年の頃より感覚的に感じ続けていました。

それは稚拙ながらも、集客施策支援において(その事業を)「やる理由」の明文化・視覚化、表現することにはこだわり続けてきた姿勢に現れていました。

さらに何年も経過した2017年、「ほんわか倶楽部」を創設後の反響からも、明確な肌感覚が根強くなったと実感しています。

今では「やる理由」の明文化に限らず、Whyを戦略に反映させる体系的スキームもあります。

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